流体力学について
- 再飛散は、沈着した粒子が壁面から離れて再び気相に取り込まれる現象である。
- 層流下でストークス領域の粒子の再飛散は、一定室内気流のもとではほとんどない。
- 沈着速度は、壁面へ粒子が沈着する時の衝突する沈着量である。
- 沈着速度は、単位時間当たりの沈着量を気中濃度で除した値である。
- 粒子の表面付着力には、ファンデルワールス力(りょく)がある。
- 気流に平行な鉛直壁面への沈着数は、等濃度の場合、小粒径粒子ほど多い。
- ダクト内気流の静圧と動圧の和を全圧として扱う。
- 単位時間に「ダクトへ流入する空気の質量」と「そのダクトから流出してくる空気の質量」は、途中に漏れがなければ等しい。
- 無秩序な乱れによる流体塊の混合を伴う流れを乱流という。
- 大気圧基準は、「ある地点の圧力」を「同一高さの大気圧」との差圧で表す。
- 電気移動度は、電界中の電荷をもつ粒子の移動速度を電界強度で除した値である。
- 開口部の面積と流量係数との積を開口部の実効面積又は相当開口面積という。
レイノルズ数とは
- 「慣性力」の「粘着性」に対する比を表す無次元数がレイノルズ数という。
- 「流体の粘着力」に対する「慣性力」の比を表す無次元数がレイノルズ数である。
- ダクト内部の摩擦抵抗係数は、レイノルズ数によって変化する。
- 管内流れでは、レイノルズ数が4000程度以上で乱流になる。
- 摩擦抵抗係数は、ダクト内粗度のほか、ダクト内気流のレイノルズ数によって変化する。
連続の式・ベルヌーイの定理について
- 連続の式は、ダクト中の流体の密度、断面積、流速の積が一定となることを意味する。
- 摩擦のないダクトの中で、流れの上流側にA断面、下流側にB断面をとるとAB断面間に、単位時間に流入する流れと流出する流れの質量は等しい。この関係の式を連続の式という。
- 摩擦のない理想流体では、ベルヌーイの定理が成立する。
- ベルヌーイの定理:動圧+静圧+位置圧=一定
- ベルヌーイの定理は、流れの力学的エネルギーの保存の仮定から導かれる。
- 摩擦のないダクトの理想流体の流れでは、どの断面においても動圧と静圧と位置圧との合計が等しくなる。
間違いやすい事項まとめ
- 直線ダクトの圧力損失は、ダクトの長さに比例する。
- 円形ダクトの圧力損失は、ダクトの長さに比例する。
- 円形ダクトの圧力損失は、ダクトの直径に反比例する。
- 直線の円形ダクトの圧力損失は、ダクトの直径に反比例する。
- 直線ダクトの圧力損失は、風速の2乗に比例する。
- ダクトの形状変化に伴う圧力損失は、形状抵抗係数と風速の2乗に比例する。
- 位置圧は高さに比例する。
- 動圧は、流速の2乗と流体の密度に比例する。
- 抵抗係数は、ストークス域ではレイノルズ数に反比例する。
- 点源吸込み気流の速度は、吸込み口に近い領域を除き、吸込み口中心からの距離の2乗に反比例する。
- 開口部の通過流量は、開口部の面積と流量係数に比例し、圧力差の平方根に比例する。
- 球形粒子の拡散係数は、粒径に反比例する。
- 球形粒子の重力による終末沈降速度は、粒径の2乗に比例する。
粒径が大きくなると数値が大きくなるもの
- 終末沈降速度:粒径の2乗に比例
- 気体から受ける抵抗力:相対速度の2乗に比例
粒径が大きくなると数値が小さくなるもの
- 荷電数が等しい粒子の電気移動度:粒径に反比例
- 拡散係数:粒径に反比例

デキビル
ベルヌーイの定理は重要ポイントです。圧力損失は比例・反比例・2乗に比例とややこしいですが、覚えてしまえば得点源になります。