スポンサーリンク

空気環境の調整

スポンサーリンク
スポンサーリンク

空気調和設備(中央方式)について

空調システムの必要性

近年のビル等は、密閉性が高く、防犯上の理由も含め、窓が開かなくなっていることが多いです。密閉された空間では、空気環境を適切に管理しないと人体に有害な影響を及ぼします。空気環境は空調システムを活用したうえで、適切な管理が求められています。

空気調和機(エアハンドリングユニット)とは

  • 空気調和機は、室内に供給する空気の清浄度、温度、湿度を所定の状態に調整する装置である。
  • 空気調和方式の個別方式、中央管理方式にかかわらず、同じ管理基準で適切に維持管理される必要がある。(区別が明確でなくなってきた状況がある。)
  • 空気調和機の上流側から「冷却コイル」「加熱(温水)コイル」「加湿器」の順に設置される。
  • 空気調和機の代表的な装置として、ユニット型空調機、ターミナル型空調機、パッケージ型空調機等がある。
  • 熱源装置は、冷凍機、冷却塔、ボイラ、蓄熱槽等によって構成される。
  • 冷凍機、ボイラ、ヒートポンプ、チリングユニットは、熱源機器にあたる。
  • 自動制御設備は、計測器、操作器、調節器、中央監視装置等で構成される。
  • 自動制御設備における中央監視装置は、省エネルギーや室内環境の確保を目的に設備機器を監視、制御する設備である。
  • 熱搬送設備は、配管系設備とダクト系設備に大別される。
  • エアハンドリングユニットは、冷却・加熱のための熱源を内蔵していない
  • エアハンドリングユニットは、使用目的に合わせて構成機器の組み合わせを変更することができる。
  • エアハンドリングユニットは、熱源設備から供給される冷水、温水、蒸気等を用いて空調空気を作り、各ゾーン、各室にダクトにより送風する。
  • 夏に冷水コイルに冷水を通し、冷水コイルを通過した空気を冷やします。
  • 冬に加熱コイルに温水を通し、加熱コイルを通過した空気を温めます。
  • 空調機は熱源を内蔵していないため、冷水は冷凍機、温水はボイラー等の熱源機器を利用します。
  • 冬は湿度が低いため、加湿器にて加湿を行います。

ファンコイルユニットとは

  • ファンコイルユニットは、送風機、熱交換器、エアフィルター及びケーシングによって構成される室内設置用の小型空調機である。
  • 空気調和機には、広くはファンコイルユニットも含まれる。
  • ファンコイルユニットは、設置方法により床置き型・天吊り型等の種類がある。
  • ファンコイルユニットは、ダクト併用ファンコイルユニット方式における端末ユニットとして用いられる。

定風量単一ダクト方式(全空気方式)

  • 定風量単一ダクト方式は、必要な新鮮外気量を確保しやすい。
  • 定風量単一ダクト方式は、給気量が一定であり、給気温度を可変することにより熱負荷の変動に対応する方式である。
  • 全空気方式では、熱負荷を処理するための熱媒として空気のみを用いるため比較的大型の空気調和機が必要である。

変風量単一ダクト方式(全空気方式)

  • 変風量単一ダクト方式は、全空気方式に分類される。
  • 変風量単一ダクト方式は、通常、給気温度は一定で運転される。
  • 変風量単一ダクト方式は、定風量単一ダクト方式に対して、省エネルギーと室内温度制御性の改善を目的とした方式である。
  • 変風量単一ダクト方式は、室への給気風量及び室からの還気風量を変えるために、変風量装置が用いられる。
  • 変風量単一ダクト方式は、給気風量を可変としているため、必要となる新鮮外気量の確保に対策が必要である。

ダクト併用ファンコイルユニット方式(空気-水方式)

  • ファンコイルごとの発停が可能である。
  • ファンコイルユニットまでの熱の搬送は冷温水で行う。
  • ダクト併用ファンコイルユニット方式は、空気-水方式に分類される。
  • ファンコイルユニットはペリメータゾーン(窓際)に配置されることが多い。
  • 単一ダクト方式に比べ、空気調和設備及び主ダクトの小容量化・小型化が可能である。
  • ダクト吹出空気と、ファンコイル吹出空気による混合損失が発生する場合がある。
  • 単一ダクト方式にファンコイルユニットを併用することで、個別制御性を高めたシステムである。

ターミナルエアハンドリングユニット方式(空気-水方式)

  • 外調機併用ターミナルエアハンドリングユニット方式は細分されたゾーンの空調に適している。
  • 外調機併用ターミナルエアハンドリングユニット方式はダクト併用ファンコイルユニット方式に比べ、高品位な空調空間が達成されやすい。
  • ターミナルエアハンドリングユニットは、小風量タイプで機械室を用いずに天井隠蔽型などとして設置可能であり、個別制御性に優れている。

その他の方式

  • 床吹出方式は、二重床を利用する。
  • 床吹出空調システムは、二重床を空気調和に利用している。
  • 放射冷暖房は、冷房時の表面結露や空気質確保に配慮が必要である。
  • 天井パネルを用いる放射冷暖房方式では、冷房運転時の結露対策に配慮する。
  • デシカント空調方式は、潜熱、顕熱を分離して制御できる空調システムである。
  • マルチゾーン空調方式は、負荷変動特性の異なる複数のゾーンの温湿度調整を1台の空調機で行う方式である。
  • システム型エアハンドリングユニットは、全熱交換器、制御機器、還気送風機等の必要機器が一体化された空調機である。