2021年問題
光散乱式の粉じん計を用いて室内の浮遊粉じんの相対濃度を測定したところ、3分間あたり90カウントであった。この粉じん計のバックグラウンド値は10分間当たり60カウントで、標準粒子に対する感度が一分間あたり1カウント0.001mg/m3、室内の浮遊粉じんに対する較正係数が1.3であるとすると、室内の浮遊粉じん量として最も近い数値はどれか。
(1)0.01mg/m3、(2)0.03mg/m3、(3)0.04mg/m3、(4)0.07mg/m3、(5)0.20mg/m3
解答手順①:1分間当たりの測定値を算出する。
- 3分間あたり90カウント→1分間あたり30カウント
- バックグラウンド値は10分間当たり60カウント→1分間あたり6カウント
- 1分間あたりの測定値30-6=24カウント
※バックグランド値とは、採気口をふさいだクリーンな状態でのカウント値のこと。測定値からマイナスしなければならない。
解答手順②:測定値に感度・較正係数を掛ける。
- 標準粒子に対する感度が1分間1カウント当たり0.001mg/m3
- 室内浮遊粉塵に対する較正係数が1.3
- 24×0.001 mg/m3×1.3=0.0312mg/m3
正解は選択肢(2) 0.03mg/m3
2017年問題
光散乱式の粉塵計を用いて室内の浮遊粉塵の相対濃度を測定したところ、6分間当たり120カウントであった。この粉塵計のバックグラウンド値は1分間当たり6カウントで、標準粒子に対する感度が1分間1カウント当たり0.001mg/m3、室内浮遊粉塵に対する較正係数が1.3であるとすると、室内浮遊粉塵の濃度として適当ものはどれか。
(1)0.010mg/m3、(2)0.013mg/m3、(3)0.018mg/m3、(4)0.020mg/m3、(5)0.026mg/m3
解答手順①:1分間当たりの測定値を算出する。
- 6分間あたり120カウント→1分間あたり20カウント
- 1分間当たりのバックグランド値6カウント
- 1分間あたりの測定値20-6=14カウント
※バックグランド値とは、採気口をふさいだクリーンな状態でのカウント値のこと。測定値からマイナスしなければならない。
解答手順②:測定値に感度・較正係数を掛ける。
- 標準粒子に対する感度が1分間1カウント当たり0.001mg/m3
- 室内浮遊粉塵に対する較正係数が1.3
- 14×0.001 mg/m3×1.3=0.0182 mg/m3
正解は選択肢(3) 0.018mg/m3
2013年問題
光散乱式の粉塵計を用いて室内の浮遊粉塵の相対濃度を測定したところ、3分間当たり90カウントであった。この粉塵計のバックグラウンド値は10分間当たり80カウントで、標準粒子に対する感度が1分間1カウント当たり0.001mg/m3、室内浮遊粉塵に対する較正係数が1.3であるとすると、室内浮遊粉塵の濃度として適当なものはどれか。
(1)0.01mg/m3、(2)0.03mg/m3、(3)0.04mg/m3、(4)0.05mg/m3、(5)0.22mg/m3
解答手順①:1分間当たりの測定値を算出する。
- 3分間当たり90カウント→1分間あたり30カウント
- バックグラウンド値は10分間当たり80カウント→1分間あたり8カウント
- 1分間あたりの測定値30-8=22カウント
※バックグランド値とは、採気口をふさいだクリーンな状態でのカウント値のこと。測定値からマイナスしなければならない。
解答手順②:測定値に感度・較正係数を掛ける。
- 標準粒子に対する感度が1分間1カウント当たり0.001mg/m3
- 室内浮遊粉塵に対する較正係数が1.3
- 22×0.001 mg/m3×1.3=0.0286mg/m3
正解は選択肢(2) 0.03mg/m3
「粉塵計を用いた粉塵濃度の計算問題」は以上となります。
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