雑用水の水質管理基準
7日以内に1回
- 遊離残留塩素
- pH値:5.8以上8.6以下であること
- 臭気:異常でないこと
- 外観:ほとんど無色透明であること
2か月以内に1回
- 大腸菌:検出されないこと
- 濁度:2度以下
雑用水設備における塩素消毒効果に影響を及ぼす要因
- 接触時間:時間が長いほど効果的(+)
- 水温:温度が高いほど効果的(+)
- 残留有機物量:多いほど残留塩素を消費する。(-)
- 藻類の繁殖:多いほど残留塩素を消費する。(-)
- 溶存酸素:消毒効果に影響なし
雑用水処理設備について
- 動植物油の除外が主な目的である。
- 除害施設を設置する目的の一つとして、下水道の閉塞防止がある。
- 悪臭成分が多く発生するため、処理施設の臭気対策が必要である。
- 厨房排水除外施設は、ノルマルヘキサン抽出物質である油分などの除去を目的とする。
- 厨房排水のBOD及びSSは、その他の雑排水よりも高濃度である。
- コンクリート水槽内の壁面などの腐食対策が必要となる。
- 油分の浮上速度は、排水の粘性に反比例する。(油分は粘性多いと沈降する。)
- 槽内侵漬(しんせき)型における生物処理槽へのばっ気は、微生物に対する酸素の供給のほか、膜表面を洗浄する目的もある。
- 分離膜は、主に活性汚泥と処理水を分離する目的で用いられる。
- 分離膜は、主に精密ろ過膜(MF膜)が用いられる。
- 孔径の大きさ:精密ろ過膜(MF膜)>限外ろ過膜(UF膜)>逆浸透ろ過膜(RO膜)
- 処理水は、消毒が必要である。
- 膜モジュールは、一般的に生物処理槽内で侵漬(しんせき)される。
処理工程について
- 集水→スクリーン→「流量調整槽→生物処理槽」→「沈殿槽→ろ過装置→消毒」→排水処理槽→配水
- ポイント①:流量調整して生物処理槽に送る。
- ポイント②:沈殿槽の上澄みをろ過し、消毒する。
生物処理法・浮上分離法について
- 生物処理法は、酵母菌や油分解菌を用いた処理法が一般的である。
- 生物処理法は浮上分離法に比べて、ランニングコストが低い傾向にある。
- 生物処理法は、浮上分離法に比べて発生汚泥量が少ない傾向にある。
- 生物処理法による油分離は、添加する菌種によってはpHに影響される。
- 浮上分離法は、一般的に加圧浮上法が用いられる。
- 浮上分離法は、生物処理法に比べて発生汚泥量が多い傾向にある。
- 浮上分離法では、油分の直径が大きいほど浮上速度が速くなる。

デキビル
生物処理法と浮上分離法の特徴は重要ポイントです。生物処理法のランニングコストは低くく、発生汚泥量が少ない点はよく出題されます。