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給水及び排水の管理

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取水施設について

水源からの流れ

  • 水源→導水施設→浄水施設→送水施設→配水施設→給水装置(家庭の蛇口など)
    • 取水施設の位置の選定には、水量及び水質に対する配慮が必要である。
    • 水道施設として配水池の必要容量は、計画1日最大給水量の12時間分を標準とする。
    • 水源を浄水施設まで送る施設を導水施設という。
    • 送水施設は、浄水施設で処理された水を配水施設まで送る施設のことである。
    • 浄水処理は、一般に沈殿、ろ過、消毒の3段階からなる。
    • 水道法で規定する給水装置とは、需要者に水を供給するために、水道事業者の施設した配水管から分岐して設けられた給水管及びこれに直結する給水用具のことである。

取水について

  • 水源となる伏流水(地中でろ過された水)は、地表水と比較して水量及び水質の変化が少ない。
  • 地表水は、伏流水と比較して、水量及び水質の変化が大きい。
  • 深層地下水は地表からの汚染を受けにくく水質が安定しているが、配管の腐食を生ずることがある。
  • 清澄な地下水を水源とする場合、浄水処理は消毒のみで水道水として供給することがある。
  • 深井戸の揚水中に砂の混入が多いときは、混入しない程度に揚水量を減らす。
  • 集水埋渠は、一般に多数の穴をあけた鉄筋コンクリート管を、伏流水が流れている場所に埋設したものである。
  • 緩速ろ過法は、沈殿池の水中の土砂などを沈殿させた後に、緩速ろ過池で4-5m/日でろ過する方法である。
デキビル
デキビル

取水施設の問題は上記内容でほぼ網羅できると思います。毎年出題されてはいないですが、基本的な内容を覚えていれば解答できるので覚えましょう。

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塩素消毒について

塩素消毒の特徴

  • 災害など緊急時の使用に適している。
  • 刺激臭を有するため、異臭味を感じる。
  • 塩素剤の残留の確認と濃度の定量が容易である。
  • 塩素消毒の効果を上げるためには、撹拌が重要である。
  • 塩素消毒の効果は、多種類の微生物に対して期待できる。
  • 温度の影響を強く受け、高くなるほど消毒速度は速くなる。
  • 消毒の強さ次亜塩素酸>次亜塩素残イオン>ジクロラミン>モノクロラミン

効果が低下する要因

  • 特定の物質と反応して臭気を強める。
  • 塩素消毒の効果は、懸濁物質が存在すると低下する。
  • 懸濁物質が存在すると、種類、大きさ、濃度等によって、消毒効果が低下する。
  • 塩素消毒では、アルカリ側で消毒効果が急減する。
  • 消毒用の塩素は、窒素化合物と反応すると消毒効果が低下する。
  • 消毒用の塩素とある種の有機物質が反応して、トリハロメタンが生成される。

塩素消毒に関すること

  • 原虫シストは、塩素消毒に対する抵抗性が強い
  • 微生物表面の荷電状態は、消毒剤の細胞内への透過性に影響する。
  • 塩素濃度を接触時間で掛けたものをCT値という。(塩素濃度×接触時間=CT値
  • 微生物を不活性化するための「消毒剤の濃度」と「接触時間」の関係は反比例する。
  • 給水栓において規定値の残留塩素が保持できない場合は、塩素剤の注入装置を設置して、その適正な管理を行う。
  • 残留塩素が不検出、又はその濃度変動が激しい場合には、一度吐出された水が給水管へ逆流している可能性がある。
  • 給水栓における残留塩素の測定は、7日以内ごとに1回定期に行う。
  • 残留塩素の定期検査は、最もその濃度が低いと考えられる末端給水栓で行う。
デキビル
デキビル

塩素消毒の問題は毎年出題されています。基本的事項は上記の内容で解答できると思います。太字、赤字は重要ポイントです。

DPD法について

  • 残留塩素による測定はDPDを発色試薬とした測定法により行う。
  • DPD法による簡易測定器には、ブロック型、スライド型、ダイヤル型等がある。
  • DPD試薬は、残留塩素と反応し、桃赤色のセミキノン中間体を生成する。
  • DPD法は、OT法よりも亜硝酸態窒素の影響を受けにくい。
  • DPD法では、「遊離型残留塩素」の方が「結合型残留塩素」よりも先に発色する。
  • DPD法の発色には、「残留塩素と反応するDPD試薬」と「pHを中性に保つリン酸塩」が必要である。

水質基準について

  • pH値は、5.8以上8.6以下であること。
  • 色度は5度以下であること。
  • 濁度は2度以下であること。
  • 大腸菌は検出されないこと。
  • 一般細菌は、1mLの検水で形成される集落数が100以下であること。
  • 及びその化合物は、銅の量に関して、1mg/L以下であること。
  • ホルムアルデヒドは、0.08mg/L以下であること。
  • 及びその化合物は、鉛の量に関して、0.01mg/L以下であること。
  • 総トリハロメタンは、0.1mg/L以下であること。
  • 塩化物イオンは、200mg/L以下であること。
  • カルシウム、マグネシウム等(硬度)は、300mg/L以下であること。

六価クロムの水質基準(令和2年4月1日施行)

改正前

  • 0.05mg/L 以下であること

改正後

  • 0.02mg/L 以下であること
デキビル
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水質基準はほかにもありますが、最低限でも上記内容は覚えましょう。