スポンサーリンク

浄化槽・BOD関連の計算問題

スポンサーリンク
浄化槽・BOD関連の計算問題について

浄化槽・BOD関連の計算問題を解くうえで重要なポイントは2つあります。

①単位の換算:1000L=1t=1㎥、1000mg=1g、1g/L=1kg/㎥(重要)を覚えましょう。

②流入水・処理水の量(㎥)、1㎥あたりのBOD量(kg/㎥)から処理槽におけるBOD量を求め、BODの除去率やBOD除去量を求める問題が多いです。

一見すると単位の換算がややこしく見えますが、1kg/㎥を活用する場合が多いです。

スポンサーリンク

2019年問題

一次処理装置、二次処理装置からなる浄化槽において一次処理装置のBOD除去率が30%、二次処理装置のBOD除去率が50%であった場合、浄化槽全体のBOD除去率として適当なものはどれか。

(1)35%、(2)40%、(3)50%、(4)65%、(5)80%

処理前の槽全体のBOD量を100とすると、

一次処理

  • 一次処理によりBODが30%除去される。(=BODの70%が残る。
  • 100×70%=70が一次処理により残ったBOD量となる。

二次処理

  • 二次処理によりBODが50%除去される。(=BODの50%が残る。
  • 70×50%=35が二次処理により残ったBOD量となる。

まとめると、

  • 処理前の槽全体のBOD量:100
  • 一次処理、二次処理後のBOD量:35
  • 除去されたBOD量:65(つまりBOD除去率65%となる。)

正解は選択肢(4)65%

スポンサーリンク

2016年問題

処理対象人員500人、1人1日当たりの汚水量200L(人・日)、流入汚水のBOD200mg/Lの条件において、BOD容積負荷から算出した曝気槽の有効容量として適当なものはどれか。ただし、BOD容積負荷は、0.2kg/(㎥・日)とする。

(1)40㎥、(2)100㎥、(3)125㎥、(4)250㎥、(5)400㎥

BOD容積負荷とは:1日あたりに処理できる量のこと。この問題では1㎥当たり1日で0.2kgのBODを処理できるということを示している。

単位の換算:1000L=1t=1㎥、1000mg=1g、1g/L=1kg/㎥(重要)

解答方法

  • 1人1日当たりの汚水量200L(人・日)=0.2㎥
  • 流入汚水のBOD200mg/L=0.2g/L=0.2kg/㎥
  1. 500人から1人当たり0.2㎥の汚水が発生:500人×0.2㎥=100㎥の汚水
  2. 汚水100㎥のうち0.2kg/㎥(1㎥あたり0.2kg)がBOD量:100×0.2=20kg
  3. 有効容量=BOD量20kg÷容積負荷0.2kg/㎥=100㎥

正解は選択肢(2)100㎥

2014年問題

生物処理槽のBOD除去量(kg/日)として適当なものはどれか。

反応条件:流入水150㎥/日・BOD210mg/L→生物処理槽→処理水150㎥/日・BOD80mg/L

(1)19.5kg/日、(2)22.5kg/日、(3)30.0kg/日、(4)86.7kg/日、(5)130kg/日

単位の換算:1000L=1t=1㎥、1000mg=1g、1g/L=1kg/㎥(重要)

処理前

  • 流入水:150㎥/日
  • BOD量:210mg/L=0.21g/L=0.21kg/㎥
  • 1日当たりのBOD発生量(処理前):150㎥/日×0.21kg/㎥=31.5kg

処理後

  • 処理水:150㎥/日
  • BOD量:80mg/L=0.08g/L=0.08kg/㎥
  • 1日当たりのBOD発生量(処理後)150㎥/日×0.08kg/㎥=12kg

生物処理槽のBOD除去量(kg/日):31.5kg-12kg=19.5kg/日

正解は選択肢(1)19.5kg/日

「浄化槽・BOD関連の計算問題」は以上となります。

関連記事