近年の傾向
清掃の科目は毎年同じような問題が出題される傾向にあります。難易度は低い方です。
清掃について
- 清掃作業は作業計画を立て、効率的に行う。(統一的な指導、時間内に一定の成果)
- 清掃は日常清掃・定期清掃・臨時清掃に分かれる。
- 日常清掃:毎日1回以上
- 定期清掃:週1回、月1回、年1回等の間隔をおいて行う作業
- 臨時清掃:突発的、臨時的に行う作業。
- 清掃用器具は、汚染度を考慮して区域ごとに使い分ける。
- 洗剤や床維持剤は、利用者や清掃従事者等の健康及び環境に配慮したものを用いる。
- 収集・運搬設備、貯留設備等の廃棄物処理設備は6か月以内ごとに1回定期に点検する。
- 所有者等は、建築物で発生する廃棄物について分別ができる環境を整備する。
- 作業管理を行い、記録をとることで責任の所在が明確になる。
- 作業品質、組織品質(現場管理品質・事業所管理品質)で構成される。
- 建築物清掃管理仕様書:基本管理方針、作業範囲、作業環境、作業時間等を記載した総括的なもの。
- 清掃作業基準表:作業内容を詳細な図表にしたもの。
- 建築物清掃管理仕様書は、基本管理方針や作業範囲、作業環境、作業時間帯等を記載した総括的なものと作業内容を詳細に図表などで表した清掃作業基準表からなる。(黄色の箇所が選択問題として出題されました。)

デキビル
作業品質と組織品質に分かれ、組織品質は現場管理品質と事業所管理品質に分かれます。重要ポイントです。
安全衛生
安全
- 転倒事故の防止
- 高所作業の安全確保
転倒事故の防止
- 走ったり、ポケットに手を入れない。
- 滑りにくい作業靴やすべり止めカバーを使用する。
- 使用する機械、器具は乱雑に置かない。
- 通路確保のため周辺を整理整頓して作業に当たる。
- 出入口やコーナでは、対面者との接触に注意する。(指差し呼称ではない。)
- 床洗浄を行う時は、事前に作業表示板を立て、第三者の立ち入りを禁止する。
ビルクリーニング5原則
- 建材の知識
- 汚れの知識
- 洗剤の知識
- 作業方法の知識
- 保護膜の知識
予防清掃
- ほこりの予防
- 侵入の防止
- 発生の防止
- 汚れの予防
- 建材の選択
- 建材の加工改良
環境対策
床洗浄作業による洗浄廃水
- 禁止4原則
- 自然界への排出
- 不法投棄
- 許可を持たない廃棄物処理業者への運搬または処分の委託
- 下水道法や条例に定められている下水排除基準の逸脱
対応
- 化学的な対応
- 酸・アルカリ性の洗剤は中和して排出する。
- 物理的な対応
- 作業に伴う洗剤容器などの廃棄物を減量する。
- パッドやブラシに使用されている研磨剤の種類や量を考慮して選定する。
- 洗剤や水を使用するときの温度を、汚れや建材の性質を考慮して設定する。特に温度を高く設定すると化学物質の発生が増加する。(高い温度で使用は不適切選択肢)
- 作業的な対応
- 作業時間の短縮を図る。