2018年問題
一辺が4mの正方形の壁材料を組み合わせて立方体の室を作り、日射が当たらない条件で床面に固定した。壁材料の熱貫流率を1.25W/(㎡・K)、隙間換気は無視できるとし、外気温度が0℃の条件下で内部を加熱したところ、十分に時間が経過した後の室温が25℃になった。なお、床面は完全に断熱されており、床を通しての熱移動はない。このとき、室内での発熱量として適当なものはどれか。
(1)1300W、(2)1600W、(3)2000W、(4)2500W、(5)3000W
- ポイント1:熱貫流→そのまま
- ポイント2:日射が当たらない条件で床面に固定→立方体の壁面積は5面
解答方法
- 公式:熱貫流量[W]=熱貫流率×温度差×壁面積
- 熱貫流量=1.25×(25℃-0℃)×(4m×4m×5面)=1.25×25×80=2500W
正解は選択肢(4)2500W
2014年問題
1辺が3mの正方形の壁材料を組み合わせて立方体の室を作り、日射が当たらない条件で床面を地表面に固定した。壁材料の熱貫流抵抗を0.5(㎡・K)W、隙間換気は無視できるとし、外気温度が10℃以下の条件下で内部を加熱したところ、十分に時間が経過した後の室温度が30℃になった。なお、床面は完全に断熱されており、床を通しての貫流熱量はない。このときの室内での発熱量として適当なものはどれか。
(1)90W、(2)360W、(3)450W、(4)900W、(5)1800W
- ポイント1:熱貫流抵抗→逆数
- ポイント2:日射が当たらない条件で床面に固定→立方体の壁面積は5面
解答方法
- 公式:熱貫流量[W]=熱貫流率×温度差×壁面積
- 熱貫流量=(1/0.5)×(30℃-10℃)×(3m×3m×5面)=2×20×45=1800W
正解は選択肢(5)1800W
2019年問題
面積8㎡の外壁の熱貫流(熱通過)抵抗が2.0(㎡・K)/Wであったとする。外気温度が-5℃の時に室温20℃とすると、外壁を通過する熱量として適当なものはどれか。
(1)60W、(2)80W、(3)100W、(4)400W、(5)800W
- ポイント1:熱貫流抵抗→逆数
- ポイント2:なし→そのままの壁面積(今回は立方体ではありません。)
解答方法
- 公式:熱貫流量[W]=熱貫流率×温度差×壁面積
- 熱貫流量=(1/2.0)×{20℃-(-5℃)}×8㎡=0.5×25×8=100W
正解は選択肢(3)100W
「伝熱の計算問題」は以上となります。
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