近年の傾向
例年通りの基本的な内容が多く問われます。基本的な事項を理解していればそこまで難しく感じないと思われます。音、光の知覚、色、放射線、水など毎年似たような問題が出題されます。必ず解答できるようにしましょう。
環境基本法(日本の環境政策の根幹を定める基本法)
環境基本法とは
- 政府は、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準を定めるものとする。
環境基本法に基づく環境基準説明
- 人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準。
- 実験室内での動物実験などの生物学的研究を判断に用いている。
- 罹患状況の疫学調査の判断に用いる。
- 経験的に証明されている有害濃度を基礎とした安全度を考慮している。
環境基本法まとめ
- 環境基本法は国内向けの基本法であり、ほとんどは方向性を示すプログラム規定(指針)で構成でされています。具体的な政策は、個別の法律によって決定されています。

デキビル
環境基本法は地球環境を保全するものではなく、国内向けの環境基準です。
代謝
代謝とは
- 代謝とは人が無機物・有機物から得たエネルギーを生命維持のために使うことをいいます。
人の代謝について
- 基礎代謝とは早朝覚醒後の空腹時、仰臥(仰向け)姿勢におけるエネルギー代謝のことである。
- 安静時代謝量は、基礎代謝のおよそ20%増しである。
- 睡眠時のエネルギー消費量は、基礎代謝の95%程度である。(基礎代謝より低い。)
- 日本人の平均基礎代謝量は、男子が女子より大きい。
- 日本人の基礎代謝は、夏が低く、冬が高い。
- 熱生産は、摂取した食物の代謝による化学的エネルギーに由来する。
- 着衣の保温性を表す量として、クロ値(clo)がある。
- 蒸発は、水分が皮膚より気化するときに潜熱で皮膚表面の熱を奪う現象である。
- 不感蒸泄により、皮膚表面から常に水分が蒸散している。
作業区分と代謝
- 安静65W/m2:仰向け(仰臥位)
- 低代謝100W/m2:軽い軽作業
- 中代謝165W/m2:草むしり
- 高代謝230W/m2:コンクリートブロックを積む
- 極高代謝290W/m2:階段を登る
人体の臓器と疾病
臓器と役割
- 「筋骨格系」は、身体の構成と運動をつかさどる。
- 「感覚器系」は、外部からの刺激を受けて神経系に伝える。
- 「腎臓・泌尿器系」は、血液の中から老廃物などを尿として排泄する。
- 「消化器系」は、栄養や水を摂取して体内で再合成と排泄を行う。
- 「運動神経」は、中枢からの命令を運動器官に伝える。
- 「視覚器」は、光刺激を神経系に伝達する。
- 「血小板」は、止血作用。
- 「内分泌系」は、成長、代謝等の活性コントロール
臓器と組織の組み合わせ
- 造血器系:脾臓(ひぞう)、骨髄
- 内分泌系:下垂体、視床下部、副腎、甲状腺
- 呼吸器系:気道、肺
- 消化器系:消化管、肝臓、すい臓
- 神経系:中枢神経、末梢神経
- 循環器系:心臓、動脈、毛細血管
臓器と疾病の組み合わせ
- 呼吸器系:肺気腫
- 神経系:パーキンソン病
- 循環器系:心筋梗塞
- 造血系:白血病