②ビル管試験の難化傾向

ビル管試験で伝えたいこと

ビル管試験の難化傾向とは

次はビル管試験の難化傾向について解説していきます。

難化とは試験問題が難しくなることを指します。(易化はやさしくなることを指します。)

前の記事にて近年のビル管試験では奇数年度で合格率が低く、試験問題が難化すると解説しました。

難化するとどうなるか

いままで出題されていた問題から一歩踏み込んだ問題や、細かい数字仕組みを理解していないと解答できない問題が出題されます。

また、過去出題されていない分野の問題(解説上「難問」と表記させていただきます。)も各科目で何問か出題されるので、自信をもって解答できない場面がでてきます。

実際の問題で解説します。

[2020年・建築物の環境衛生]

暑さ指数(WBGT)は、屋内や屋外で太陽放射がない場合、0.7TA+0.3TBで求められる。

ただし、TAは■、TBは□である。正しい組み合わせはどれか。

  1. 誤:■黒球温度、□湿球温度
  2. 誤:■湿球温度、□乾球温度
  3. 正:■湿球温度、□黒球温度
  4. 誤:■乾球温度、□黒球温度
  5. 誤:■乾球温度、□湿球温度

なんとなくの暗記では解答できない問題が出る

WGBT(湿球黒球温度)については、「黒球温度と湿球温度の組み合わせによる熱中症予防のための指標」が、いままでの試験で必要な知識でした。しかし、太陽放射がない場合のWGBT式の組み合わせまで踏み込まれ出題されました。TW、TGの表記であれば「W:湿球、G:黒球」と分かるのですが、問題文からはわからないため、正確に理解していなければ選択肢1と選択肢3で悩む問題です。細かい知識まで理解していないと選択肢を絞り切れず、あと一歩自信を持って解答することができません。

また、温熱環境指数(温熱指標)は他にも種類があるため「どれを」「どこまで」「深く」勉強すればいいのか悩ましいところです。不快指数(DI)にも「気温と乾球温度」「気温と相対湿度」の式が細かくそれぞれあります。(2020年度は合格率19.5%の年度でしたが、一歩踏み込んだ問題の解説としてWGBT問題を使用しています。)

直近5年間の難化傾向について(重要)

全体的な試験問題の難化というよりは、特定科目での難化が見られます。

また、近年では特に、出題数の少ない科目で難化傾向が見られ、出題数の多い科目では易化により点数を稼ぎやすくなっています。つまり、総合点は取りやすいのですが、科目落ちしてしまう恐れがある傾向にあります。具体的な科目を挙げるならば、

難化傾向の科目

  • 建築物の構造概論(15問)

易化傾向の科目

  • 空気環境の調整(45問)
  • 給水及び排水の管理(35問)
  • 清掃(25問)

個人差はあると思いますが、以上のような傾向にあると思います。

特に注意したいのは「建築物の構造概論」が難化傾向にあるということです。

細かい知識まで必要な問題が多いです。かつ、難問も出題されます。

「建築物の構造概論」難化傾向の問題点

「建築物の構造概論」の出題数は15問のため、科目40%以上(6問以上)の正解が必要です。15問中6問は最低でも得点しなければならないため、1問1問が合否に繋がりやすいです。そんな科目での難化傾向はビル管試験での合格率に少なからず影響を与えています。

ビル管試験の難問について

次はビル管試験の難問について、実際の問題をみながら解説していきます。