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④意外に解ける難問!?

試験の予備知識
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難化傾向に対する心構え

前の記事で難化傾向と難問について解説していましたが、不安になりすぎなくても大丈夫です。

現状のビル管試験の受験環境においては総合点を取ることはそこまで難易度は高くないです。

難化傾向及び難問はあくまで一部(各科目3~5問程度)です。

難化傾向、難問はあくまで出題数の少ない科目で出題されているのが合否に影響を与えているのであり、基本的には過去問でしっかり勉強をしていれば十分に合格ラインを狙える試験だと思います。

特に易化の科目では、過去問選択肢からそのまま出題されることが多く、重要ポイントもそのままに試験問題として出題されるとこが多いです。

難問に見せかけた問題

初出題の分野や細かい数値の問題で身構えてしまいますが、選択肢の主旨を理解するとその分野の知識が浅くても解答可能な問題があります。具体的な問題で解説します。

2020年問題・清掃

清掃作業における転倒事故の防止策に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 誤:出入口やコーナーでは、指差し呼称を行う。
  2. 正:走ったり、ポケットに手を入れない。
  3. 正:滑りにくい作業靴や滑り止めカバーを使用する。
  4. 正:使用する機械・器具は乱雑に置かない。
  5. 正:通路確保のため周辺を整理整頓して作業に当たる。

状況を想像してみる。

清掃分野において、「転倒防止策の具体例」について出題されたことは近年ではありませんでした。しかし、選択肢の1つ1つを読んで状況を確認してみると、たしかに出入口やコーナでは対面者との接触に注意しなければなりませんが、指差し呼称は転倒事故の防止には適当ではないとわかります。このようにいままで出題されたことのない難問に見せかけて、知識と経験で解くことができる問題が多くあります。

2020年問題・建築物の構造概論

建築物の避難計画、避難施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 正:高層ビルなどに設けられる特別避難階段とは、防排煙対策が講じられた安全性の高い直通階段のことである。
  2. 正:すべり台や避難ロープは、消防法で定められている避難器具に含まれる。
  3. 正:非常用の照明器具における避難上有効な照度は、光源がLEDランプの場合、白熱電灯の倍の2ルクス以上としなくてはならない。
  4. 正:高層ビルでは避難の官僚に時間を要するため、誘導灯の点灯継続時間は60分と定められている。
  5. 誤:高層ビルの避難計画では、効率的な避難が行えるため、2以上の避難階段はできるだけ近接して配置するのが望ましい。

選択肢の一部の矛盾に気づけば解ける問題も多い。

避難階段同士が近接していると、火元が避難階段の近くだった場合、効率的に避難ができない状況になります。実際の避難を想像してみると、避難階段同士が近いことは非効率であり、選択肢5が誤りであると気付きます。

選択肢3と選択肢4の具体的な数字は内容を把握していないと正誤の判断できないですが、選択肢5が効率的でないことが理解できれば解答が可能な問題です。細かい選択肢ばかりですが、落ち着いて最後の選択肢まで読み切ることが大切です。(誘導灯の点灯時間60分、LEDの光源2ルクスも過去に出題されており完全な初見ではないのですが、出題された頻度を勘案して難問選択肢として紹介させていただきます。)

以上のように難しい選択肢のように感じますが、選択肢が絞り切れない状況でも、ひとつの選択肢の矛盾に気づくことができれば解答できる問題も多く出題されます。

ビル管試験において、薄く広く(時に深く)勉強することがとても重要ですが、今持っている知識で解答できる選択肢がないか目を通してみることも重要です。

不合格の原因について考える。

ここまでビル管試験における合格率や、難化傾向の問題等を初学者向けに解説してきました。

次の記事では、不合格の原因についてまとめてみました。