ビル管試験「青本」について

ビル管試験で伝えたいこと

青本について

ビル管試験には様々な参考書や過去問が販売されていますが、 日本建築衛生管理教育センターが販売している「青本」というものがあります。多くの受験生は「赤本」で勉強をするため、「青本」をお持ちの方は少ないと思います。しかし「青本」の特徴を知っておくことは非常に重要であると思います。

この記事では「青本」の重要性について解説していきます。

青本については販売元の日本建築衛生管理教育センターにて以下の記載があります。

本書は、建築物の環境衛生管理技術をわかりやすく解説した建築物環境衛生管理技術者の講習会教科書です。また、国家試験の参考図書としてもご利用いただけます。

2021.11.1 日本建築衛生管理教育センターHP「新 建築物の環境衛生管理(3巻揃)第1版第2刷」参照

ここで重要なのが、

記載してある「国家試験の参考図書」うたわれている点です。

ビル管試験は過去問から多く出題されていますが、出題されてこなかった問題も出題されます。

2021年解答速報に記載していますが、青本根拠の問題が多く出題されています。

過去問ベースで勉強を進めている方は対策が取りづらい問題です。また、ネットで情報を探してみても参考となるページが見つからないことが多くあります。

それもそのはずです。

  • そのような問題の多くが青本より出題されています。
  • 青本に記載がある一文が試験問題として出題されています。

たとえば2021年度に出題された問題を例に挙げると、

木材の強度について繊維方向・半径方向・接線方向の大小関係について問う問題がありました。過去に出題されたことがなく、ネットで情報を探しても根拠となるようなサイトが見つかりませんでした。しかし青本には明確に強度について記載がありました。このような探してもみつからない、知っていないと解答できないような問題は青本から出題されています。

私は解答速報を作成するまで青本を利用したことがありませんでした。

解答速報の作成をはじめて、情報をネットで探してみても根拠となる情報があまりに少なく、またネットの情報と異なる情報もいくつかありました。しかし、青本を手に入れてからは根拠となる記載があり、試験センターは青本をもとに試験問題を作成していることが理解できます。

青本の構成

青本はこれまでに6回の大幅改訂と30回以上の増版がされています。

1971年に初めての教科書「ビルと環境衛生管理」を発刊し、2004年に書名を「建築物の環境衛生管理」に改め、これまでに関連する制度改正や新たな知識・技術を取り入れて、6回の大幅改訂、30回を超える増版を行っています。

今回の改訂では、書名を「新 建築物の環境衛生管理」と改め、内容については、例えば、建築物の省エネルギー対策の強化を考慮し、現状の建築物省エネルギー法を解説した上で、その対策と健康影響との調和を図るために必要な技術手法を掲載しました。また、コミッショニングの項目を新たに取り入れるとともに、今後注目される建築・設備技術を追加し、技術進歩の最新情報を盛り込みました。

2021.11.1 日本建築衛生管理教育センターHP「新 建築物の環境衛生管理(3巻揃)第1版第2刷」参照

「新 建築物の環境衛生管理(3巻揃)第1版第2刷 」2021.11.1現在

【上巻】(302ページ)

  • 第1章 建築物環境衛生管理総論
  • 第2章 建築物衛生行政各論
  • 第3章 建築物の構造概論

【中巻】 (582ページ)

  • 第4章 建築物の環境衛生
  • 第5章 室内環境の管理
  • 第6章 給水および排水の管理

【下巻】 (318ページ)

  • 第7章 清掃
  • 第8章 ねずみ・昆虫等の防除
  • 第9章 新しい環境管理の動向

【付録】 (177ページ)

  • 法令通知・関連法規

青本で勉強をすることは有効か

試験問題が青本から作成されていることは理解できたと思います。

では青本をメインに勉強することは効率がいいのでしょうか。

私は、

  • 特定の科目の集中的な勉強
  • 仕組みの分からない設備機器
  • ネットで探しても理解できない過去問の用語

これらを補完する資料として青本を使うことは有効であると思います。

写真でわかるように青本は大きく分厚いです。赤本・黒本のように過去問も載っていないにもかかわらずボリュームが2倍以上あります。このテキストを隅々まで満遍なく知識として蓄えるのは非常に大変なことだし、現実的ではありません。(ページの端っこに載っている小さな図の一文や一部分の名称が出題されたりします。)

あくまで赤本を主軸に取り組み、分からないことは青本で補完する勉強方法が良いと思います。もちろん青本が無ければいけないというわけでなく、あると心強い程度です。

赤本だけでも十分に合格点(117点以上)は狙えますし、「建築物の構造概論」以外は足切りの心配もそこまで高くはありません。

2021年試験の過去問からの出題割合を分析

青本の購入方法

青本は書店では売っていません。

書店には青い表紙の参考書もあるため、間違ってしまうこともあります。(書店に売っている「青い表紙の参考書」もかなり使えると思います。)

青本の価格は、

  • 11,550円(税込み)

青本の購入方法は、

  • 日本建築衛生管理教育センターHPに記載があるFAXによる方法(書籍案内
  • 日本建築衛生管理教育センターで直接購入する方法(センター案内

の2パターンになると思います。

近くに日本建築衛生管理教育センターがない場合はFAXによる方法になると思います。また、通販で販売されている場合もありますが、価格が割高なうえに、最新版でないこともあるためセンターを通して購入することを強くお勧めします。