スポンサーリンク

ねずみ・昆虫等の防除

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ゴキブリについて

ゴキブリの特徴

生態・習性

  • 什器や壁等の縁や隅を好んで通る。
  • 日本に生息するゴキブリの多くの種類は、屋外で生活している。
  • 日中は一定条件の潜み場所があり、ほとんどその場所で潜伏している。
    • 潜み場所として、暗く、温かく、湿気が多く、狭く、餌や水場が近い場所を好む。
    • 潜伏場所の周辺には糞などの汚れが多く、殺虫剤を処理する場所の目安になる。
  • 活動場所における排泄物による汚れのことをローチスポットという。
    • ローチスポットの確認は、生息状況を知る手段になる。
  • 夜間に活動が積極的になる。
  • 直腸から集合フェロモンを分泌する。糞に集合フェロモンが含まれる。
    • 「体節から分泌される」とあれば不適切選択肢。
  • 赤痢・サルモネラ菌を媒介する。

発育

  • ゴキブリの卵は卵鞘(「卵舟」は不適切選択肢)
    • 日本に生息するゴキブリには、卵から成虫までに1年以上を要する種がいる。
  • 幼虫・成虫で同じものを食べ、同じ場所で活動する。
  • 不完全変態(漸変態)
    • 脱皮しないで成虫になる。
    • 幼虫と成虫でほぼ同じ見た目。
    • 蛹にならない。
  • 孵化したばかりのゴキブリ類の幼虫は、0.5mmの隙間でも潜ることができる。

チャバネゴキブリ

  • 産卵回数は約5回(1卵鞘中に30~40個の卵)
    • 雌成虫は卵鞘を孵化直前まで尾端に付着させている。
  • 卵から成虫になるまで25℃で60日(暖かいほど早く成長する)
    • 27℃で45日
    • 低温条件下では著しく遅延
  • 殺虫剤に抵抗性を示すチャバネゴキブリが報告されている。
    • チャバネゴキブリでは毒餌への喫食抵抗性を示す個体がいる。
  • チャバネゴキブリは、休眠性をもたない(自然環境では越冬できない)

クロゴキブリ

  • 黒褐色で大型種
  • 屋外活動性で寒さに強い。
  • 湿気のある場所に、粘着性のある分泌液で卵を産み付ける。

ゴキブリの防除

  • 残留処理:通路・壁に残留性の高い薬剤を散布し、経皮的に薬剤に触れさせる処理法。
    • よく徘徊する通路などに、残効性の高い有機リンやピレスロイド剤を処理する。
    • 散布面の素材により散布量を調整する必要である。
  • 空間処理:室内に薬剤を充満させる方法。
    • ぺルメトリンを有効成分とする水性乳剤をULVで散布すると、追い出し効果が期待できる。
    • 空間処理とは、ゴキブリ類の気門から成分を取り込ませ、主に呼吸毒として作用させる処理法である。
  • 毒餌処理:毒餌を摂取させる方法。
    • ホウ酸やヒドラメチルノン、フィプロニルなどを有効成分とした製剤がある。
  • 防除に先立ち、ゴキブリの生息密度調査を行うことは重要である。
  • 薬剤は、生息場所を中心に、ある程度広範囲に処理することが望ましい。
    • 昼間は物陰に潜んでいるため、薬剤を直接噴霧して防除することは難しい。
  • 乳剤とマイクロカプセル剤の残効性を同条件で比較するとマイクロカプセル剤の方が長い。
    • 乳剤:2~3週間有効
    • マイクロカプセル剤:3~6か月有効
  • 防除作業後には、効果判定調査を行うことが重要である。
  • ピレスロイド剤は、ゴキブリに対してフラッシング効果を示す。
  • 建築物衛生法に基づく特定建築物内で、殺虫剤によるゴキブリ防除を行う場合、医薬品又は医薬部外品として承認された薬剤を使用しなければならない。
デキビル
デキビル

ゴキブリの種類、防除は重要ポイントです。赤字・太字は覚えましょう。基本的な事項の出題が多いです。