ダニについて
ダニの特徴
- 顎体部・胴体部で構成される(頭部とあったら不適切選択肢)
- 成虫4対の脚、幼虫3対の脚。
- 微小なダニや昆虫類の死骸の破片は、喘息の原因の一つである。
マダニ(吸血性)
- マダニは幼虫・若虫・成虫すべての発育段階で雌雄ともに吸血する。
- 野外活動時の忌避剤の使用は、マダニに有効である。
- 家屋周辺のマダニ類対策では、ペットの衛生管理が重要である。
- マダニは、吸血源生物が近づいてくるのを、植物の葉の先端部で待ち構えている。
- 体温や二酸化炭素を検知して寄生する。
- マダニ類は、第1脚の先端部分に温度や炭酸ガスを感知する器官がある。
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)・ライム病・日本紅斑熱を媒介する。
ツメダニ(刺咬性)
- 殺虫剤感受性が低い(殺虫剤が効きにくい)
- ヒョウヒダニの管理が重要(ツメダニはヒョウヒダニを捕食する)
- ツメダニの防除では、ほかのダニ類やチャタテムシ類(乾燥食品で発生)の防除が重要である。
- まれに人を刺す(吸血はしない)
ヒョウヒダニ
- 殺虫剤感受性が低い(殺虫剤が効きにくい)
- 室内の埃を食べる。
- ヒョウヒダニの死骸や糞はアレルギーを起こす。(ハウスダストの主な原因)
- 小児喘息の原因となりえる。
コナダニ
- 大量発生するとツメダニも増える。
- 貯蔵食品を食べる。
- 保存食品の管理が重要。
- 乾燥に弱い(湿度65%以下で繁殖不可になる)
- コナダニ類の対策では、畳表面の掃除機による吸引及び通風乾燥が基本となる。
イエダニ(吸血性)
- ネズミが家内に持ち込む。
- ネズミに寄生(ネズミを吸血)
- 家住性のネズミ類に寄生する。
- 対策としてネズミ(宿主)の駆除をする。
- 人からも吸血する。
- イエダニに被害にあったら、室内にネズミの巣がある可能性がある。
ヒゼンダニ
- 高齢者施設や病院で発生する。
- 角化型疥癬症(皮膚内部に寄生)を起こす。
タカラダニ
- 春に鉢植えに発生する(「冬」とあれば不適切)
スズメサシダニ(吸血性)
- 発見された場合には、野鳥の巣が家屋の天井や壁に存在する可能性が高い。
ダニの防除
- 宿主対策:宿主となっている動物の駆除、巣の撤去
- 餌となるものを除去:埃の除塵、寝具の洗浄、畳の天日干し
- ローラ式の粘着クリーナーは、イエダニや室内塵性のダニ類などの簡易的な調査に用いることができる。
デキビル
各ダニの種類の特徴は重要ポイントです。基本的事項での出題が多く、赤字・太字を覚えれば解答可能です。