紫外線の影響
プラスの影響
- 殺菌作用がある。
- ビタミンDの生成し、くる病を予防する。
- ビタミンD形成には紫外線が必須である。
マイナスの影響
- 電気性眼炎の発生(溶接作業で発生する電気性眼炎は紫外線による。)
- 皮膚の老化を促進する。
- 皮膚の悪性黒色腫の発生。
- 慢性曝露で白内障を生ずる。
- 紫外線曝露により、角膜炎が起こる。
- 紫外線は、過剰な曝露により皮膚がんを発生させる。
- 紫外線が原因で熱中症にはならない。
- 赤外線と比較して、皮膚透過性が低い。(皮膚に吸収され、透過しない。)
波長によって、3領域に分類される。
- UV-A(波長315-400nm)
- UV-B(波長280-320nm)
- 保健衛生上有益作用があることからドルノ線と呼ばれる。
- ビタミンD形成作用による抗くる病作用、鉱物質代謝促進作用等がある。
- エネルギーが強く肌表面の細胞を傷つけたり炎症を起こし、皮膚がんのリスクを上昇させる。
- UV-C(波長200-280nm)
- オゾン層に吸収され、地上には達しない。
- 波長の大きさ:A>B>C(2020年に出題されました。)
赤外線の影響
- 可視光線より長くマイクロ波より短い電磁波である。
- 770~1,400nm:近赤外線
- 1,400nm以上:遠赤外線
プラスの影響
- 代謝促進させる。
- 皮膚血管を拡張させる。(皮膚血流促進)
マイナスの影響
- 熱中症の原因となる。
- ガラス工白内障を生ずる。
- 慢性曝露で白内障を生ずる(電気性眼炎は不適切選択肢。)
放射線
放射線とは
- 高エネルギーの電磁波の総称です。一般に電離放射線を指すことが多いです。
- 電離放射線はα線、β線、γ線、x線、中性子線などがあります。
放射線について
- 放射線の強さを表す単位は、ベクレル(Bq)である。
- 放射線の人体へ与える影響の単位は、シーベルト(Sv)である。
- 生体内に取り込まれた放射性物質が二分の一量になるまでの時間を生物学半減期という。
- 胸のX線検査の1回あたりでの被曝量は、自然放射線による年間被爆量の世界平均よりも少ない。
- リンパ球の放射線感受性は、神経細胞のそれより高い。(リンパ球は放射線の影響を受けやすい。)
放射線の影響
- 早期影響:被爆後、数週間以内に症状がでる。
- 晩期影響:被爆後、数年から数十年後に症状が出る。
- 確定的影響:一定量の被曝で必ず症状が出る。被曝量が増えると影響度(障害)も大きくなる。
- 確率的影響:被爆量が増えると症状が出る確率が高くなる。被曝量が増えても影響度(障害)は変わらない。
身体的影響
- 早期影響(確定的影響):皮膚紅斑、皮膚潰瘍、白血球減少、脱毛、不妊
- 晩発影響(確定的影響):白内障、胎児の障害
- 晩発影響(確率的影響):悪性腫瘍(白血病、がん等)、寿命短命
- 遺伝的影響(確率的影響):遺伝子・染色体異常、胎児奇形(小頭症等)
放射線の透過力
- α:紙で遮蔽可能
- β:薄い金属(アルミニウムの板)で遮蔽可能(紙は透過)
- γ:厚い金属(鉛・鉄の板)で遮蔽可能(紙・薄い金属は透過)
- x:厚い金属(鉛・鉄の板)で遮蔽可能(紙・薄い金属は透過)
- 中性子線:水、コンクリで遮蔽可能(紙・薄い金属・厚い金属は透過)
デキビル
放射線の身体的影響は出題されることが多いです。特に身体的影響は必ず覚え対応できるようにしましょう。早期・晩期、確定的・確率的の組み合わせがややこしいですが得点源となります。
放射線障害防止対策
体内被曝の防護
- 保護具等を装着する。
- 器材を活用する。
- 退域する。
- 汚染区域を明確にする。
体外被曝の防護
- 体外被曝に対する防護の3原則は「距離を離す」「遮蔽」「被爆時間の短縮」である。
- 放射線源から距離をとる。
- 遮へいをする。
- 作業時間を短くする。
- 放射線源を除去する。
個人被曝線量管理
- フィルムバッジ(放射線測定器)を使用する。
- フィルムバッジは放射線を浴びると黒化するフィルムを利用して、フィルムの黒化度から被爆量を算出する測定器のことをいう。
環境管理
- 環境モニタリングを行う。
- 環境モニタリングとは、陸上や海上、空間の放射線量を測定し、周辺環境の線量を推定、評価することをいう。そのほかにも畜産や海産物など様々なものに対して分析評価を行います。
個人健康管理
- 健康診断