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建築物の環境衛生

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音について

  • 音の1秒間の振動階数を周波数という。
  • 人の感覚の3要素は、音の大きさ、音の高さ、音色である。
  • 音の聞こえ方は、音圧レベル、周波数特性、時間的変動特性等によって異なる。
    • 音の大きさを評価する尺度として、聴覚系の周波数特性で補正した尺度をA特性音圧レベルという。
  • 超低周波空気振動は、低い周波数で人が聞き取ることができないものをいう。
  • 超音波は、強いレベルの場合には耳鳴り、頭痛、吐き気等の身体的影響を生じさせる。
  • 最大可聴値とは、これ以上の音圧レベルでは、不快感や痛みなどのほかの感覚が生ずる閾値である。
  • サウンドアメニティーとは、快い音環境のことである。

聴力

  • 聴覚の刺激となる音には、鼓膜を通じた空気の振動による音と、骨を通じて伝わる音がある。
    • 音の伝達には気導骨導がある。
    • 聴覚の刺激となる音には、頭蓋骨を伝わる音が含まれる。
  • 音の感覚の受容器である耳は、外耳、中耳、内耳に分けられる。
    • 外耳は、耳介、外耳道から構成される。
    • 中耳は、鼓膜、耳小骨、鼓室、耳管等で構成されている。
    • 内耳は、前庭窓、鼓室窓、三半規管、蝸牛、基底膜、聴神経から構成されている。
      • 蝸牛は内耳に含まれ、蝸牛内部には有毛細胞をもつコルチ器がある。
  • 人の聴き取ることができる周波数帯の範囲は、10オクターブである。
    • 人の聞き取ることができる周波数帯は、約20Hz-約20k(20,000)Hzの範囲である。
    • 人の聴覚が最も敏感な周波数は、4,000Hz付近である。
    • 音声の主要周波数は、約100-4,000Hzである。
  • マスキング効果は、マスクされる音の最小可聴値の音圧レベル上昇量で示される。
    • マスキング効果は、一般に低い周波数よりも高い周波数において大きい。
  • 会話の音声レベルが距離1mで55-65dBの時に、騒音レベルが45dB以下であれば十分な了解度が得られる。
    • 文章了解度は、聴取妨害に関する音声の了解の程度を評価する指標である。
  • 住民の騒音苦情の大半は、聴取妨害と心理的影響による。
    • 住民の騒音苦情は聴取妨害とともに、うるさい、不快だ、迷惑だという心理的影響が大半を占めている。
    • 一般環境騒音に係る環境基準は、地域類型及び道路に面しない地区と道路に面する地区に区分し決められている。

聴力低下

  • 加齢に伴い高い周波数域から聴力低下が起こる。
  • 騒音曝露による健康影響は、年齢や生活習慣、生活・活動環境などによる複合的な影響と考えられる。
  • 騒音による永久性難聴の程度や進行具合には、個人差が大きい。
  • 騒音性難聴の初期の特徴は、通常、約4000Hz付近での聴力低下が起こる。
    • 騒音によって起こる4000Hz付近での聴力低下は5ディップという。
  • 騒音によって、末梢神経を収縮、血圧の上昇、胃の働きの抑制が起こる。
    • 環境騒音によって自律神経が刺激され、血圧の上昇などが観察される。
    • 騒音により副腎ホルモンの分泌増加など、内分泌系への影響が起こる。
  • 大きく高い騒音に一時曝露されることによる聴力の低下を、一過性聴力閾値上昇という。
    • 大きく、高い騒音に一時的に曝露されることによる聴力の低下は、一過性であることが多く、安静により回復する。
  • 長期間85dB以上の騒音にばく露されると、永久性の聴力低下となる危険性が高くなる。
    • 一般の環境騒音に関しては、1日の曝露騒音として等価騒音レベルが70dB未満であれば、永久性の聴力障害はほとんど起こらない。

聴力検査について

  • 聴力はオージオメータの基準音圧レベルを基準として測定される。
    • 聴力レベルがマイナスの値は、基準値より聴力が良いことを意味する。
  • 騒音職場などの健康診断では、オージオメータで1000Hzと4000Hzの聴力レベルが測定される。
  • 聴力レベルの平均値と4,000Hzの聴力レベルとが、ともに30dB未満の人が聴力正常者とみなされる(マイナス側が聴力が良いことを指します。
デキビル
デキビル

音では全般的に上記内容が出題されますが、特に「聴力低下について」が出題されます。赤字の数字を変えて出題されることがあります。