湿度による影響
低湿度の影響
- 埃が飛散しやすくなる。
- インフルエンザやウィルスの生存率が高まる。
- 静電気が発生する。
- 皮膚、粘膜の乾燥が起こる。
- 風邪をひきやすくなるといわれている。
- 建築物・建具等の狂い。
- 壁の塗装の剥離が起きやすくなる。
高湿度の影響
- カビ・ダニの発生。
- 結露(表面・内部)
- 建材の腐朽
- 建築物・建具等の狂い。
- 高湿度では体感温度が上昇する(蒸し暑さ・汗ばみ)
冬期における室内低湿度の原因
- 暖房期であっても、PCやサーバー等の利用により室内温度が上昇した結果、自動制御により冷房運転を行うことがあり、加湿が困難になる。
- 加湿装置の能力不足。
- スプレー式加湿器の場合、そのノズルの詰まりによる。
- 設計時に想定した室内温度よりも高い室内温度で運用している。
デキビル
日常生活で何となく理解できると思いますが、どれも重要ポイントです。
熱中症
熱中症とは
- 熱中症は、暑熱障害による症状の総称である。
- 熱中症は下痢を起こすが、体温は低下しない。
- 皮膚疾患や重度の日焼けのときには発汗作用は低下するので、注意が必要である。
熱失神(軽症)
- 熱失神(熱虚脱)は、皮膚血管の拡張に伴う血圧低下による一過性の意識障害である。
- 熱失神は、頭頸部が直射日光などにさらされたことにより末梢血管の拡張を生じる事によって起こる。
熱けいれん(軽症)
- 熱けいれんは、低ナトリウム血症による筋肉のけいれんである。
- 熱けいれんは、大量に発汗した際に、水分のみを大量に摂取することによって起きる。
熱疲労(中等症)
- 熱疲労は、多量の発汗により、体内の水分や塩分が不足することに加え、全身的な循環不全による重要諸臓器の機能低下によって起こる。
日射病(重症)
- 日射病は、太陽光が原因で起きる熱射病である。
熱射病(重症)
- 熱射病は、体温上昇による中枢神経系機能の異常である。
- 熱射病は、体温調節中枢の機能に障害を起こし、自力での体温調節ができず、体温が急激に上昇する。
- 熱射病は、高温にさらされた結果、体温調節機能が破綻することにより生じる。
- 熱射病の治療は、全身の冷却が第一であるが冷やしすぎには注意する。
拡張・縮小、低下・上昇を混ぜて出題されます。熱失神、熱けいれん、熱疲労の違い・特徴はよく覚えましょう。
熱中症予防(温熱指標)
温熱指標とは
- 様々な温熱環境について一定の数値で人の体感温度を表したものです。
- 温熱環境指数は、体感温度を示す指標である。
WBGT指数(黒球湿球温度)
- 屋内外での暑熱作業時の暑熱ストレスの評価に用いられる。
- 熱中症予防のため、スポーツ時のガイドラインとして利用されている。
- 職場の暑熱基準して利用する場合、作業強度を考慮する必要がある。
- 着用する衣服の種類に応じて補正する必要がある。
- 屋外で太陽放射がある場合、気温と自然湿球温度、黒球温度から求められる。
- 屋外:0.7Tw+0.2Tg+0.1Ta
- 屋内:0.7Tw+0.3Tg
- Tw(Wet):湿球温度
- Tg(Globe):黒球温度
- Ta:乾球温度
その他温熱関係でてくる事項
- 黒球(グローブ)温度は、銅製の黒球の中心温を測定したものである。
- 黒球温度は、熱放射と対流に関わる温度の測定に用いられる。
- 不快指数は、夏期の蒸し暑さによる不快の程度を評価する指標である。
- 「気温と湿球温度」または「気温と相対湿度」から算出される。
- 有効温度は、湿度100%で無風の部屋に等価な環境として表す主観的経験指数である。
- 修正有効温度は、有効温度の気温を黒球温度に読み替えることで、放射熱の影響を入れようとしたもの。
- 標準新有効温度は、気温、湿度、風速、熱放射、着衣量、代謝量の6要素を含んだ温熱環境の指標である。
- 予測平均温冷感申告は、気温、湿度、風速、平均放射温度、エネルギー代謝量、着衣量の6つの温熱環境要素を用いて評価する。
デキビル
2020年の問題でWBGTの数字が出題されました。