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建築物の環境衛生

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振動について

  • 振動レベルの単位はdB(デシベル)である。
  • 振動の基本的物理量は、変位、速度、加速度、周波数等である。
  • 振動感覚閾値は、地震の震度0(無感)の限界に相当する振動レベル55dBである。
  • 振動の知覚は、皮膚、内臓、関節など、ヒトの全身に分布する知覚神経末端受容器によりなされる(運動神経ではない。)
  • 全身振動は、鉛直振動(垂直振動)と水平振動に分けて評価される。
    • 全身振動の知覚は、内耳の前庭器官と三半規管が関係している。
      • 全身振動の場合、三半規管は加速度の知覚に関係している。
    • 全身振動の大きさの感覚は、振動継続時間によって変化する。
    • 全身振動により胃腸の働きの抑制がみられる。
  • 地面の振動は、屋外地面上より建築物内床面の振動レベルの方が高くなることがある。

振動の影響

  • 長期間振動作業による神経障害が進行すると、手指の伸展に支障がみられることがある。
  • 手持ち工具などの使用による振動(局所振動)は、オクターブバンドの中心振動数で約8-1000Hzの振動が問題になる。
  • 局所振動による健康影響として、末梢神経障害がある。
    • 末梢神経障害:手指の痺れ・知覚の鈍り
    • 末梢循環障害:手指の冷え・白ろう病(レイノー現象)
      • 白ろう病は、手持ち振動工具による指の血行障害である。
      • レイノー現象は冬期に起こりやすい。
  • 局所振動による健康障害は冬期に多く見られる。
  • 低い振動数で振幅が大きい振動では、乗り物酔い、動揺病等が発生しやすい。
  • 交通車両の運転業務により受ける振動障害は、強い垂直振動による。
    • フォークリフトの運転により垂直振動にばく露されることで胃下垂などが生じる。
    • 乗り物酔いや動揺病は、周波数が1Hz未満で振幅が大きい場合に起こりやすい。
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光の知覚

  • 目が視対象物の細部を見分ける能力を視力という。
  • 視対象を正確に認識するためには、大きさ、明るさ、コントラスト、時間が必要である。
  • 視対象を正確に認識することを明視(めいし)といい、この条件は、大きさ、対比、時間、明るさである。
  • 照度が低下すると、瞳孔は散大する。
    • 明るい場所から暗い場所への順応を暗順応といい、完全に順応するには40分以上かかる。
      • 暗順応に要する時間は明順応よりも長い。
      • 視力は0.1ルクス(lx)付近で大きく変化する。
  • 照明の質を高めるためには、グレア(まぶしさ)を防止することが必要である。
    • グレアとは、視野内で過度に輝度が高い点などが見えることによって起きる不快感や見えにくさである。
  • 視力はランドルト環の切れ目を見ることで測る。
  • 眼において、水晶体はカメラに例えるとレンズの役割を果たす。
    • 視細胞に結合している神経繊維は眼球ガラス体側に存在する(角膜ではない。)
    • 視細胞が感知した光の刺激は、視神経を介して脳に伝わり知覚される。

杆体細胞

  • 杆体細胞は暗いときに働き、錐体細胞は明るいときに働く。
  • 網膜ある杆体細胞は、感光度が高く、錐体細胞の約500倍の感度を持つ。
  • 杆体細胞はロドプシンを含み、感光度が非常に高い。
  • 視細胞の数は、杆体細胞>錐体細胞

錐体細胞

  • 網膜にある錐体細胞は解像力に優れ、色覚に必要な化学物質を含んでいる。
  • 網膜にある錐体細胞は、赤、青、緑の光にそれぞれ反応する3種があり、反応の組合わせで色を感じる。
デキビル
デキビル

「振動」「光の知覚について」は出題パターンがほぼ決まっています。上記内容を覚えれば対応可能と思われます。特に暗順応についての出題が多いです。