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建築物の環境衛生

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感染症について

  • 感染は、感染源、感染経路、免疫がない(宿主の感受性)の三つ全てが同時に揃った場合に感染が成立する。

病原体の種類

  • ウィルス:風しん、麻しん(はしか)、インフルエンザ
  • リケッチア:発疹チフス、ツツガムシ病
  • 細菌:コレラ、ペスト、結核、レジオネラ症
  • 真菌:カンジタ病、白癬症
  • スプロヘータ:梅毒、ワイル病
  • 原虫:マラリア、クリプトスポリジウム症

感染症対策

  • 感染源対策:患者の隔離・治療
  • 感染経路対策:手洗いの徹底、マスクの着用、ネズミの駆除、水と空気の浄化
  • 感受性対策:予防接種、抵抗力の向上、体力の向上、ワクチンの接種
デキビル
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病原体の種類はよく出題されます。分類と感染症の組み合わせは覚えましょう。また感染症対策として、感受性対策が良く出題されます。

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感染症法

新型コロナウイルス等感染症対策推進室(内閣官房)の資料参照(2021.12.19参照)

出題例

  • ○:一類感染症では、交通が制限されることがある。
  • ○:二類感染症では、建物の立ち入りは制限されない。
  • ○:三類感染症では、就業制限される職種がある。
  • ×:四類感染症では、積極的疫学調査は実施されない。
  • ○:五類感染症には、ジアルジア症が含まれる。

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づく感染症の類型のうち、一類、二類、三類すべてに実施される措置として最も不適当はものはどれか?などのように出題されます。

  • 正:積極的疫学検査
  • 正:死体の移動制限
  • 誤:無症状病原体保有者への入院勧告(一類感染症のみに実施される。)
  • 正:汚染された場所の消毒
  • 正:就業制限

空気感染症

  • 結核
  • レジオネラ症
  • インフルエンザ
  • マイコプラズマ肺炎

レジオネラ症について(4類感染症)

  • 4類感染症(レ「4」オネラ)
  • 病原体は、自然界の土壌や淡水中に生息している。
  • 病原体は一般に20-50℃で繁殖する。
    • 病原体は一般に36℃前後で最もよく繁殖する。
  • 垂直感染(親子感染)はしない。(空気感染によるもの)
  • 病原体によって汚染された水のエアロゾル吸入は、感染経路の一つである。
  • 感染の起こりやすさには、人の個体差や体調差が影響すると考えられている。

水系感染症

水系感染症の特徴

  • 患者の発生から数日で爆発的に患者が増える。
  • 一般に患者の発生と給水範囲は一致する。
    • 一般に水の汚染が証明又は確定されることが多い。
  • 一般に致死率は低く、軽症例が多い。

主な水系感染

  • 赤痢菌
  • ノロウィルス
  • 病原性大腸菌
  • ポリオウィルス
  • クリプトスポリジウム
  • カンピロバクター・ジェジュンニ
デキビル
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アニサキスは寄生虫感染症に当たるため、飲用水汚染事故の発生原因には当たりません。魚の筋肉に寄生しており、生魚を食す日本では多くみられる寄生虫です。

ノロウィルス(5類感染症)

  • 人から人へ感染する。
  • 食中毒の原因となる。
  • 感染力が強い。
  • 感染しても発症しない人がいる。
  • 潜伏期間は1-2日である。
  • ノロウィルス感染症は、冬季を中心に発生する。
  • ノロウィルス感染症の主な症状は嘔吐、下痢、発熱である。

クリプトスポリジウム症

  • 病原体は原虫である。
  • 大きさ4-6µmの原虫である。
  • ヒトや哺乳動物の消化管で増殖する。
  • 感染した哺乳類の糞便が感染源となる。
  • 消化器感染症である。
  • 特定の環境下では、2-6か月間感染力を維持する。
  • 病原体は塩素消毒に耐性がある。(塩素濃度を高く保つことは重要ではない。
  • 潜伏期間は1週間(3~10日)ほどである。
  • 感染すると、2-5日後に下痢や腹痛等の症状が表れる。
  • 症状は一般的に1~2週間続き、その後軽減する。
  • 病原体による水の汚染を判断するうえで、指標菌の検査は有効である。
  • 水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針では、レベル1が最もリスクが低い。
    • レベル1:汚染の可能性が低い。
    • レベル2:当面、汚染の可能性が低い。
    • レベル3:汚染のおそれがある。
    • レベル4:汚染のおそれが高い。
デキビル
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水系感染症を選ぶ問題や、水系感染症の特徴について出題されます。爆発的に感染者が増えますが、軽症例が多いです。また潜伏期間についても出題されます。