火災について
火災に関する用語
- 耐火性能とは、通常の火災が終了するまでの間、建築物の倒壊・延焼を防止するために、建築物の部分に必要な性能のことをいう。
- 防火性能とは、建築物の周囲において発生する通常の火災による延焼を抑制するための外壁・軒裏に必要な性能である。
- 火災荷重は、建築部材などの可燃物の潜在発熱量を、木材の発熱量で基準化した単位面積当たりの可燃物重量のことである。(単位容積ではない。)
- 防災物品は、カーテン、絨毯等に薬剤処理を施し、着火、展炎しにくくしたものである。
- 特定防火設備とは、シャッタや防火扉等、火災を閉じ込めることができる設備のことである。
- 火災室内の温度が急激に上昇し、火災が噴出し、燃焼が一気に室全体に拡大する急速な燃焼現象をフラッシュオーバという。
消火について
- 消火方法としては、燃焼の3要素のである可燃物・酸素・着火源の1つ以上の要素を取り除くことを原則としている。
- 金属に対しては、水による消火が危険になる場合がある。
- 消火器・屋内消火栓は、火災の初期発見段階での消火に利用される。
- 連結送水管は、公設消防隊が使用するもので、消防隊専用栓と呼ばれる。
- 小規模社会福祉施設では、上水道の給水管に連結したスプリンクラー設備の使用が認められている。
感知器について
- 煙感知器は、感知器周辺の空気に一定以上の煙が含まれるときに火災を感知する。
- 煙感知器は燻焼状態での火災の早期発見に適している。
- 定温式熱感知器:感知器の周辺温度が定められた一定温度以上になると作動する。
- 差動式熱感知器:感知器の周辺温度上昇率が一定以上になったとき作動する。
- 炎感知器:炎から放射される紫外線や赤外線の強度により火災を感知する。
- 炎感知器は、アトリウムや大型ドームなどの高天井の場所での火災監視に適している。
- 自動火災報知設備は、受信機、感知器、中継器、発信機、ベル等の音響装置及び表示灯で構成される。
消火設備の種類
- 不活性ガス:窒息効果
- 通信機室・電気室等に用いられる。
- 泡消火:冷却効果及び窒息効果
- 駐車場等に設置される。
- ハロゲン:負触媒効果
- オゾン層破壊のため生産が全廃された。
- 粉末:負触媒効
- 消火剤として粉末薬剤を使用する。
消火活動上必要な施設(公設消防隊(消防士)が使用する。)
- 排煙設備:煙を排除するための設備
- 連結送水管:火災が発生した階まで送水するために設置される設備
- 連結散水栓:地下街は消火活動が困難な為、送水口を通じて天井に設置した散水ヘッドから放水する設備。
- 非常用コンセント設備:消防隊が使用する機器に電源を供給する設備。
- 無線通信補助設備:消防隊相互間の無線連絡に使用する設備。
デキビル
自衛消防隊が使用する施設もありますが、公設消防隊が使用する「消火活動上必要な施設」を覚える方が暗記量が少なくて済みます。