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給水及び排水の管理

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給水設備について

給水量・流速について

  • 受水槽の容量は、一般に1日最大使用量の50%(1/2)程度とする。
  • 高置水槽方式の高置水槽の有効容量は、一般に1日最大使用水量の10%(1/10)とする。
  • 給水配管内の流速は、一般に0.9-1.2m/sである。
  • 給水配管内の流速は、最大2.0m/s以下となるように管径を選定する。
  • 給水設備の老朽化に伴って、水量、水圧が減少することがある。

ゾーニング・配管の取り出しについて

  • 高層建築物では、圧力を抑えるために上下の系統分け(ゾーニング)を行う。
  • 上向き配管方式の場合は、先上り配管とする。
  • 高置水槽方式の揚水管は、高置水槽に向かって上り勾配で配管する。
  • 給水配管の枝管の分岐は、上方に給水する場合には上取り出しとする。
  • 給水配管の枝管の分岐は、下方に分岐する場合には下取り出しとする。
  • 上向き配管方式は、最下階で給水主管を展開し、各枝管を上向きに配管するものである。

腐食について

  • ステンレス鋼管の腐食には、隙間腐食がある。
  • ほとんどの金属の腐食は、電気化学的作用によって発生する。
  • 鋼管に形成された腐食電池回路のアノード部は、電池回路の電極が水中に流出する部分である。
  • 金属のさびこぶ部の下では、さびこぶ部をアソード管壁部をカソードとする酸素濃淡電池が形成され腐食が進行する。
  • 異種金属の配管を接続すると、異種金属の電位差が大きいほど腐食電流が大きくなり腐食速度が増大する。

銅管について

  • 銅管の腐食には、孔食潰食がある。
  • 銅管は、銅イオンが水に浸出して青水を生じさせ、問題となることがある。

継手について

  • 貯水槽と給水ポンプとの間には、可とう継手を使用する。
  • 不等沈下の変位吸収のために、可とう継手を用いる。
  • 建物の揺れ、配管の振動等による変位を吸収するため、貯水槽と配管との接続には可とう継手を使用する。(伸縮継手ではない。)
  • 建築物の揺れ、地盤の不等(不同)沈下、配管の振動等による変位の吸収のために、可とう継手を配管に取り付ける。

給水管とほかの配管について

  • 飲料水用配管は、他の配管系統と識別できるようにしなければならない。
  • 給水管と排水管が平行して埋設される場合には、排水管の上方に給水管を埋設する。
  • 給水管と排水管が水平に平行して埋設される場合は、両配管の水平距離を50cm以上とする。
  • 上水系統とそれ以外の系統は、いかなる理由があっても直接接続してはならない。
  • クロスコネクションとは、飲料水系統とほかの配管系統を配管や装置により直接接続することである。

吐水口空間について

  • 吐水口空間を設けることは、逆サイホン作用防止の基本である。
  • 逆サイホン作用の防止対策の基本は、吐水口空間を設けることである。
  • 洗面器における吐水口空間は、給水栓の吐水口と洗面器のあふれ縁との垂直距離である。
  • 逆サイホン作用とは、給水管内に生じた負圧により、水受け容器にいったん吐出された水が給水管内に逆流するすることである。

点検について

  • ポンプの電圧や軸受け温度は、毎日点検する。
  • ポンプは前面に保守点検スペースをとって配置する。
  • 給水ポンプの電流値が変動している場合は、異物の噛み込みの恐れがある。
  • 配管は、管の損傷、さび、腐食及び水漏れの有無を点検し、必要に応じて補修する。
  • 給水ポンプの保守管理として、運転時の吸込み側及び吐出側のの圧力を運転日誌に記録する。
  • 管洗浄の終了後、給水を開始しようとするときは、色度、濁度、臭気、味、残留塩素の含有率を検査する。
  • 飲料水系統配管の維持管理については、管の損傷、錆、腐食及び水漏れの有無を定期に点検することが重要である。
  • 水質検査の結果、病原生物などが水質基準を超えて水に含まれ、人の健康を害する恐れがある場合は、直ちに給水停止措置をとる。

防錆剤について

  • 防錆剤の使用は、配管の布設替えが行われるまでの応急処置とする。
  • 防錆剤を使用する際は、定常時において2か月以内ごとに1回、防錆剤の濃度を検査しなければならない。

給水用止水弁について

  • 止水弁は、主管からの分岐、各系統の起点、機器との接続部等に設置される。
  • 給水立管からの各階への分岐管には、分岐点に近接した部分で、かつ操作を容易にできる部分に止水弁を設ける。
  • 天井内に止水弁を設置する場合は、その近くに点検口を設ける。
  • 止水弁には、系統の名称札を設ける。
  • 止水弁として、仕切弁が多く使用される。
  • 取り外しが必要な機器の前後に止水弁を設置する場合に、ねじ込み型は不適切である。

その他給水設備について

  • バキュームブレーカには、大気圧式圧力式がある。
  • 給水管には亜鉛メッキ鋼管使用しないようにする。(錆びやすく、給水管への使用禁止)
  • 加圧ポンプ、増圧ポンプの制御には、推定末端圧力一定制御方式がある。
  • 合成樹脂管のクリープ劣化とは、合成樹脂に熱応力が長時間継続してかかる場合に、材料の変形が時間とともに進んでいく状態をいう。
  • ポンプに弁及び配管を取り付ける場合には、その荷重が直接ポンプにかからないように支持する。
  • 吸排気弁は、給水管内の空気の排出のためと、給水管内が負圧になった場合の逆流防止のために設置する。
  • ボール弁は、ボール状の弁体を回転させ、管軸と通路が一致したときが全開であり、それと90度回転した状態が全閉である。
デキビル
デキビル

給水設備については毎年必ず出題されます。上記内容はどれも重要ポイントです。基本的な事項ばかりですので必ず覚えましょう。